東日本大震災から今日で2年目
地震があったあの日は長野県諏訪市で個展ツアー中だった。今迄に経験した事のない恐ろしい揺れの中でこの世の終わりを感じた。
スーパーの食品は無くなり軽自動車で車中泊をしながらの滞在は過酷で余震の続き毎日は大雪の中で凍死する恐怖に震えながら過ごした日々は本当につらかった。間も無くして原発が爆発した時の絶望感は今でもハッキリと覚えてる。
雪で閉じ込められた車内、凍った寝袋で眼を覚ますとこの世なのかあの世なのか、一瞬分からずに吐いた真っ白の息を見てまだ生きていると分かったあの冬は切に春を願った。
大惨事の中で直ぐに現地に向けるわけでもなく、自分に出来る事は作品制作するぐらいしかないと分かった。
去年の3.11は大阪で個展を開催させてもらい和歌山の海で人生の先輩達と太平洋へ黙祷を捧げた。
今年は奄美大島の砂糖キビ畑で収穫作業をしている最中に機械が来るまでの間に東北へ向いて黙祷して復興と平和を祈った。
まだこの世に生かしてもらってるのだから、ちゃんと表現して生きよう。