ようやく逢いにまた此処へこれた。
海を渡って外の世界に興奮して、夢を現実にするのに命がけで向合いながら、その意味を解読するのにあっちこっちへと旅を重ねて移動する機会を与えて頂けたのも全ては皆様のお陰。
母国に還ってきてからの、この3年間は日本中をグル〜グル〜国内を何回も廻らせてもらった。
四季折々に変化する美しさの中で沢山の人と出会い、様々な地域色やお国柄を食べ物や文化と制作活動や波乗りを通して感じさせてもらえたのは間違いなく財産だ。
旅中に出会う沢山の人は全て己の鏡で、その土地に生きる方々からは様々な知恵や気付きを教えて頂き、風光明媚な環境を目の当たりにしては感動し、そこへ暮らす人々との繋がりには明るく広がる未来を感じた。
この一年は震災や放射能汚染を抱えて、平穏無事とは何なのか?安心した衣食住とは何なのか?自問自答し己に再度問いてみた。
長い〜長い〜〜旅の末に、またここへ逢いにこれて良かった。
ご無沙汰しておりました・・
久しぶりに来てみたら、赤やピンクの美しい花が咲誇り、下には白玉石が綺麗に敷詰められてて、あちら側への扉が開きかけてる桃源郷の眺め。
喜寿を迎えたであろう長身白髪の父がせっせと仕度をしているのを察した。
その仕事を注意深く拝見しながら雑草だと思われる命を抜いて、手をかけて美しくされている墓地の中で自分に出来る事を探してみると、落ち葉や枯れた花を拾い風に飛ばされた砂を払う程度で、墓石へ花を手向けて水を捧げると石に彫られた字がしっとりと浮かび上がり、キラリと光る家名にドキッ!っとした。
線香に火を点けてから手を合わせて今までの感謝の気持ちと近況を伝え、今後の抱負を心で唱えた。
話し終えて息を吸いながら顔をあげ眼を開けて前を観ると、曇空から陽光が差し込み墓石と共に佇む空間を心地好い空気で包んでくれていた。
まるでご先祖様から歓迎されてるようで幸せな瞬間だった。
自分の世代を反省しながら命の繋がりを思うと、肉体はいつか滅びるからこそ、命は遺伝子を現世に残そうとするのは本能なのに長いこと受け入れられなかった自分がいたのは事実だ。
先祖がいなければ子孫はいない。自分へ繋げてくれた命をまた次へと渡すことを想い、己に現実の中でどう実現してゆけるのか? 持続的に可能にする為に定着して生きる場所を今一度考えてみた。
仕事に集中できて家族が暮らすのに十分な環境とキレイな海や自然があるところがいいなぁ〜
この星は広いし、この日本もそうとう大きい。これを実現出来る所はあるはずだ。
1つひとつの出来事が教えてくれてるのは、肉体には寿命があるけどDNAを乗りこなす魂はずっと滅びない。
この世は諸行無常ではあれど、今を生きているこの世の中で、生命に感謝して使命を全うするのみだ!!
遠くに暮らす事になっても心ではいつでも逢えるけど、墓参りすると気持ちを新たに出来ていい。
なるだけ毎年墓参りしたいなぁ
自分が死んだら半分は海と山に撒いてもらおう、そしてもし家族や子供に恵まれたら眺めのいい処に墓石を残せるよう頑張ろう!
子孫にとってはこの世で回帰する場所が有るのはいいもんだなぁーと今は分った。
生きて墓参り出来て良かったぁ~
さぁ~ この世で生きてるうちに出来る事を頑張ろうっと!
今週は水曜辺りから東北へ向けて出発します!!