津波で店と家を流された、さかなのみうら。残った鉄骨は痛々しくも復興シンボルとして皆の支えになってます。
この街があった一帯は津波で全て流されており、瓦礫は撤去されて更地になりつつありますが実際の所、いつ?どのように再生するのか全くか決まっておらずに行政は明確な方向を示せないだけでなく生き延びた住民もばらばらの仮設住宅に居る為に話し合いもままならず復興への道は険しいようです。
さかなのみうらはいち早く店を再会させて地元での活気と復興を感じさせてくれます。ここの社長と仲間の方々は南三陸では行政が中々動けない状況の中で世界中から集まる物資を必要なものを必要な人の元へ必要な数だけを届けるなど物資活動など復興に尽力されてていつも大忙しです。今回はお店の出入口に絵を描いて欲しいとのご依頼を頂き思案しました。
お店は仮店舗との事で直描きでなく何かに描いて掛けようという事で色々と見当したら店の奥からエプロンが発見されたので魚屋さんだし、これでいこうと描く事になりましたぁ~ リクエストは社長のタコキャラが波乗りしてる絵にしてほしい!!~ さぁどうなるかな…
色を垂らしてジャクソンポロックもどき?からの展開からスタートでふ
淡い色で波を描いてみました。
波の上にはタコが波乗りをしはじめます!!
様々な想いを込めて描くと段々と姿を見せ始めたレインボーサーフ!!
大漁旗ヨロシク、復興への願いを籠めて文字も入れてみます!
上と下にレタリングを施し、三陸のリアス式海岸や日の出も描いて仕上げました。
最後に社長と記念撮影!!この方の笑顔は皆に幸せを運んでくれて随分前から知っていたかのような気持ちになります。描き上がった絵を観て「俺が死ぬ時はこんな風にいい波乗って行きてーなぁ…」と、この世で生きる天命を噛み締めているようでした。今回の南三陸では毎日、毎夜、ディープな話しで盛り上がり大変お世話になりました。また会える日を楽しみにしております。
タコサーフィンのエプロンはさかなのみうらにかかってます。45号線沿いのお店に寄ったら是非観てくださいね~
さかなのみうら
〒9860764
宮城 南三陸町志津川志津川 45
津波に飲まれても波の絵を描いて欲しいという南三陸の三浦さんや皆様の気持ちには並々ならぬ海への愛情を感じ敬服します。人が海に投げた物をごっそりと返された津波の返事を真摯に受け止めて、美しい三陸の人の心、自然と街が蘇る為に皆で力を合わせていきましょう!!