人付き合いの難しさ、時間の使い方の難しさ、自分自身のコントロールの難しさ、生きるのは難しい事の連続だ。独りでの生活は孤独だけど全てを独占出来るかわりに日常の中で誰かを鏡としてそこに跳ね返り映った我が身を見る事は出来ない。人と同居するのであれば余程お互いを分かり合っていて敬意を払える間柄でないと一緒の生活に疲れてしまい本来の自分の状態を維持出来なかったり、能力への挑戦を追求するにも気が気でなく空回りしてしまう。

そんな考えからなのか、個人主義の極みで現代の日本の様なワンルームマンションという現実を作ったのだろうけど他の国では２ベットなどの複数部屋のある家をシェアして暮らすのは普通の事で、いいシェアメイトと暮らせるのは奇跡に近くもし巡り会えたら本当にラッキーなこと。出来る事なら家族と暮らすのがベターなのだろうけど独身で外に出ているならやはり一人暮らしか、誰かと暮らす事になるのだから精神状態を良くしておく為にはどう暮らすか？はとても重要な事だと改めて実感する。

人と人とは絶えず反応し合ってこの世界でみんな生きてるので、近くの存在に善くも悪くも左右されてしまう。だからこそ誰かと暮らすならお互いに思いやりを持った関係でないと成立しない。相手の行動を馬鹿にする様では気持ちのいいものではないし生活の為だという理由で気が合わない人と一緒にいては気を使うばかりで何かと捗らない。　

人は言葉を使う生き物なので言葉の疎通に重きが置かれてしまうのは何語だろうが同じ事で、その言葉を使う人達はその行為によって感情や意思を伝達する事があまりに普通になってしまい言葉にならない思いやいたわりを捉えられなくなることも暫しある。　

生活時間は人それぞれなものだけど多くの人と同じ時間帯で行動してない者は大多数の側から見ると変人扱いだ。たとえ少数派に身を置いて世間から笑われたとしても生きる本質に向かい前進せねば望む道は開けない。

本心を証さずにその場しのぎの表面的な付き合いをすれば事無きを得て万事上手く行くという考えや行動は、結果いい方向へは行かずに何処かでつまずく。上辺の交流などそもそも相手にとても失礼な行為だ。

眼に見えるなら形で何か伝わるかもしれないけど象形化出来ずに口も開けない様な心に（脳に）秘めた想いを伝えるのは思いやる気持ちが無いと時にとても難しく、相手の身になって考えると自ずと理解出来たりする。

本当にそんな当たり前の事が今更とても身に染みる今日この頃。

朝から続いていたストームも昼過ぎまでには落ち着き風と雨が去った後に庭に出てみるとハイビスカスの花柱が折れていた。何者かに出鼻を折られた格好だがそれでも尚、活き活きとして華やかで可憐だ。

今日一日を生きた存在感は誰かに何かを身を持って示し伝える事なのかもしれない。

今夜は満月だ。